★睡眠障害★
我が国の大人の5人に1人が何らかの睡眠トラブルをかかえているといわれています。
睡眠障害の原因は心理的なストレスや環境変化、うつ病によるものの他、睡眠時無呼吸症候群、
むずむず脚症候群、交代勤務性睡眠障害、時差ボケ、飲んでいる薬の副作用等様々です。
①心理的なストレスや環境変化、身体疾患などをきっかけとする不眠、レム睡眠行動障害
眠れないことへの不安や緊張によりあせり、筋緊張がおき目が覚めてしまうことがあります。
睡眠に対して正しい理解を学習したり、少量の入眠薬を飲む治療が一般的です。
②うつ病に伴う不眠
うつ病の8割以上の方に睡眠障害がみられます。うつ病の治療を包括的に行うことが必要です。
③睡眠時無呼吸症候群による睡眠障害
いびきや寝ている間に呼吸が止まる、昼間に眠い等の症状がみられます。
検査により寝ている間に呼吸が止まっているか調べ、CPAP(酸素療法)、マウスピースによる治療を行います。
④むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)
下肢を中心に虫がはうようなむずむずする感じ、痛みが出現します。
症状は夜間に増悪するため、眠りが妨げられます。
貧血やパーキンソン病などの身体疾患があるとおこることもありますし、原因不明のこともあります。
まずは身体疾患がないかチェックします。症状をやわらげる薬があります。
⑤交代勤務性睡眠障害
交代勤務によって覚醒と睡眠のパターンが頻回に変化するために生じる不眠です。
環境調整(たとえば会社の産業医に相談しシフトを調整してもらう)や薬物療法でリズムを整えます。
⑥時差ボケ
体内リズムを調整するためにメラトニン等の薬物療法が有効です。
⑦レム睡眠行動障害
睡眠中のレム睡眠の時期に一致して叫ぶ、歩く等の異常行動が出現します。薬物療法があります。
⑧薬の副作用による不眠
医師から処方されたり薬局で買える薬の中には副作用として不眠となるものがあります。
気になる薬があれば、医師、薬剤師に相談して下さい。